エレウテロコックは、朝鮮人参と同じウコギ科の植物で、世界的に見てもごく狭い範囲にしか自生していません。夏と冬との寒暖差が60度以上になる厳しい気候の地域で、国内では北海道の一部、海外ではロシア東部、中国北東部に自生が確認されています。
日本では、アイヌ民族が民間薬として用いていましたが、その価値を知らない北海道の開拓を進めた人々は、硬い針状の棘を持つエレウテロコックを「ヘビノボラズ」と称し邪魔な雑草として嫌い、見つけると片端から駆除を行っていました。
旧ソ連邦科学アカデミーによる豊富な臨床・薬理実験のデータの裏付けがある今日では、毒性がごく弱く、全くと言っていいほど副作用を持たない安全な健康食品として注目されています。
ロシアでは1962年11月ソ連保健省薬事審査会において、エレウテロコックの根のエキスを強壮剤として医薬用に使用することが承認されました。
エレウテロコックは、モスクワ五輪で旧ソ連スポーツ選手団の強化に利用されていたハーブとしても有名です。マウスを使った実験でも、エレウテロコックを投与したグループは投与しないグループに比べて2倍以上の運動能力の向上がみられたそうです。また、マウスにストレスを与え続けると性行動、記憶の再現力が低下してきますが、エレウテロコックエキスを毎日経口投与すると、性行動・学習行動の低下が予防されました。
また、ロシア歴代の皇帝たちが愛用していたと言われているエレウテロコックですが、旧ソ連科学アカデミーが科学的にその効果を立証した現代では、オリンピック選手のみならずNASA等の宇宙飛行士の利用で話題となっています。
主成分は朝鮮人参がサポニン配糖体であるのに対し、エレウテロコックの主成分は
七種類のトリテルペノイド系の配糖体(
エレウテロシドA~G)です。